安全な資産分散の方法 ポートフォリオの作り方
みなさんこんにちは。投資部会長のロキです。
次の言葉は聞いたことがあるかと思います。
「たまごを一つのカゴに入れるな。」
有名な言葉すぎて、今更私なんぞが説明する必要もありませんが、一応。
これは、資産を一箇所に集めると、有事の時に全てダメになってしまうため、資産を分散させてリスクを抑えろ!という意味の言葉です。それをたまご(資産)とカゴ(投資種類)に例えているわけです。
しかし、投資を始めたばかりの人だと、この言葉をある意味そのまま受け入れてしまい、間違った投資を行うことがあります。私も経験済み。
この言葉ももう少し掘り下げ、安全な資産分散の方法とポートフォリオの作り方を考えていきましょう。
1.投資の3要素
2.資産分散とは
3.自分の投資スタイル
4.適切なポートフォリオ
5.最後に
1.投資の3要素
私の考える投資の3要素は、
①調査
②決断
です。
①の調査は投資先の様子を伺い、投資するに値するのか。リターンは?リスクは?どんな会社?などと調べることですね。みなさんも当然のようにされていることと思います。私は、インターネットと投資仲間とのセッションによって考察を深めています。
②の決断は、そのまま、決断することです。これが本当に難しくて、結果が全てである以上、行くか行かないかの正解は、決断しなければ見えません。でも、多くの人は決断せず、行わず、チャンスを逃していると思います。
①を元に、決断できる人こそ、投資において必要だと考えます。
③のポートフォリオは、投資をして行く中で、何にどれだけつぎ込むかのバランスですね。今回の話のメインとなります。
この3つの要素が揃うことで、安定し、良い投資ができるわけです。私は必勝法というのはギャンブルや投資にはないと思っていますので、今回の方法は「大きくは負けないけど、稼ぐところは稼ぐ法」だと考えています。
2.資産分散とは
さて、本題に入っていきましょう。
資産分散とは、どう分散することでしょうか。例を見てみましょう。
これだと、一見バランスよく企業が分かれていますね。また、2つが日本、1つがアメリカ、1つが韓国と分かれています。
しかし、よく考えるとセクター(業種)が同じです。これはまだ慣れていない方でも気付くところでしょう。しかし、それ以上のミスが隠されています。
最大のミスは、全て株式であるという点です。
実は、ここが一番陥りやすい点なんです。
「一箇所でなければいい!」
というのが間違っているわけです。
最初の言葉の「カゴ」というのは、「企業」ではないのです。「投資種類」なんです。
全て、同じ株式では、リスクという観点で分散しきれません。
リーマンやコロナを見れば分かるように、株式市場全体(全世界)が下落しています。
さて、最善のポートフォリオに入る前に、お話することがあるので、3章へ参りましょう。
3.自分の投資スタイル
2章では、全て株式ではダメだ!といいましたが、実はそうとも言い切れないのが投資です。
それは、人それぞれ「投資スタイル(目的)」が違うからです。
投資のスタイル(目的)が「大金持ち!」と言う人もいるでしょう。「お小遣い稼ぎ」と言う人もいるでしょう。その違いによって、ポートフォリオが変わる点が一概に間違いと言えない理由です。
つまり、目的が
「大金持ち」=高リスク必須
「お小遣い」=低リスク必須
となるわけです。
さらに、「資金力」にもよります。ご覧ください。
当たり前ですが、資金力があれば、低リスクでもより多い利益を得られるわけです。
つまり、資金力がある人はリスクを下げることができる。
資金力がまだない人はリスクを上げざるを得ない。
と言うわけです。当たり前ですね。
4.適切なポートフォリオ
さて、ここからは、適切なポートフォリオをお伝えします。ここで言う「適切」と言うのは、
「大切な資産を守りつつ、きちんと資産を増やす方法です。」
必勝法でもないですし、バク益を得る方法でもありません。
①リターン・リスク考察
FX・仮想通貨、株式市場、不動産、国債・債権、定期預金(リスク順)
これが大切で、リスクとリターンのバランスをとります。
②インフレ考察
単純なリスク・リターンだけでなく、インフレにも注目する必要があります。
インフレに強い資産(株式市場、不動産)
現金や国債、定期預金は安全ですが、インフレには弱いです。
例えば、1年で1%の利率だったとします。しかし、国が2%のインフレ目標を達成したとします。そうなると、100円のアイスは102円になりますが、100円の貯金は101円になります。利率で増えるスピードより物価上昇の方が早くなり、結果貧乏になるのです。
③許容度考察
①、②のバランスを自分好みにする必要があります。安全重視か、儲け重視か。
④セクター考察
最初の例でありましが、株式の場合セクターを考える必要があります。金融、ヘルスケア、情報など、どの分野を買うのか考えましょう。
⑤通貨考察
日本円だけでは、今後は心配でしょう。外貨を蓄え、円安にも備える必要があります。
⑥手数料考察
投資先を増やしすぎて、分散しすぎると手数料がかさみます。手数料と上手に付き合う必要がありますね。
⑦時間考察
何歳までにいくら欲しいのか?これも大切です。私は、80歳に1億円あっても嫌なので、40歳(5年後)に2500万円欲しいと言う目標にしています。
5.最後に
さて、色々とお話しましたが、最後に理想ポートフォリオ例を載せます。有名な投資家も提言しているものなので、真似して損はないと思います。基本を大切にしながら、自分なりにカスタマイズするといいでしょう。
日本株や外国株は合わせて30%とし、リターンを取りつつ、変動リスクを最小限に抑えています。
45%(株、金、不動産)を物資産にし、インフレリスクを抑えています。(JーREITは不動産のETFです。また、金もETFで買われることをお勧めします。)
55%を債券にし、安全資産の割合を高めています。
私なりのカスタマイズはこちらです。
これは2020年9月の段階です。株式、不動産が多いのは、それぞれ値上がりを狙った攻めのポートフォリオだからです。前述したように、私には資金力が足りません。なので、今現在はリスク重視のポートフォリオになっています。
次が2024年の計画ポートフォリオです。
2000万円分の資金をこの割合で組む予定です。株式と不動産の値上がりは計算していないので、この時に増えていれば、もう少しリスク資産の割合が増えますが、ほぼ理想通りに作り上げることができそうです。
投資をしていると、値下がりに直面しますが、その時の精神的ダメージは計り知れません。人間、落ち着いて生活するには、リスクより、安全をとるべきです。そうでなければ幸せには暮らせないでしょう。
調査し、決断し、素晴らしいポートフォリをを築くところまでできれば、投資家として成功と言っていいのではないでしょうか。共に頑張りましょう。
では、また。